フィリピン マニラ Manila
とかく日本ではフィリピン=パブと言うイメージが強いが、実はスペイン王の名から国名が付いている通り、マニラは文化的にも人的にも料理でも全てがハイブリッドで奥が深い。絢爛たる世界遺産サンアグスチン教会に拝礼し、マラカニアン宮殿でコロンブスとマゼラン、そして独裁者マルコスに拝顔したら、Zamboangaで中華風ディナーを楽しみながら民族舞踊ショーで「竹またぎ」にも飛び入り参加してみよう。ランチのお勧めはオシャレなアヤラセンターのマカティグリーンベルトにあるChateau 1771。キュートなサービススタッフが運ぶボーダーレスのフュージョン料理と世界のワインは格別。そして何と言っても夜の極め付きはAmazing Show ! 世にも稀なる美しいニューハーフに囲まれればシャチョーサンでなくても思わずチップも弾みたくなる。ただし英語が通じるからと言って、夜の街は決して油断は禁物!麻薬の取り締まりが厳しいことでも有名だが、身辺に何が起こるか分からない街だと思って、なるべく歩かずタクシーを呼んで安全なホテルに直行しよう。
インドネシア バリBali ウブドUbud
バリBaliはヌサドアでビーチとエステを楽しむのもいいが独自のヒンドゥー文化を堪能するなら緑豊かなウブドUbudに限る。絵に書いたようなテガカラン棚田とモンキーフォレストで自然のパワーを貰い、耳に残るガムラン&耽美なレゴンダンス、そして激しく勇壮なケチャで内なるパワーも全開!極彩色の鳥とバリ随一のアートに触れることのできるアトリエAntonio Blancoは感性を刺激する穴場。名物は王宮裏イブオカの子豚丸焼きバビグリンだが、よほど肉に飢えていない限りはサラスワティ寺院の蓮池を望むCafe Lotusで串焼をツマミに品揃えの豊富な豪州産ワインを楽しめる幻想的なディナーを選びたい。ランチなら厳重警備に守られたFour Seasons Sayanホテルの森林浴気分のテラス席が極楽!また時期を選べるならサカ暦の新年ニュピの前日にだけ見られる邪気払いのオゴオゴ行列も必見…ただしオゴオゴ通過後はレストランもタクシーも全て休業なので当日の深夜便で迷わず帰国しよう。
シンガポール Singapore
東京区部の面積に550万人が暮らすシンガポールは、ラッフルズ卿によって作られたアジア第一の交易都市から、近年は世界屈指の金融センターに変貌している。街のシンボルも勢いよく口から水を吐くマーライオンから、天空のプールを有するカジノホテルMarina Bay Sandsに変わったが、この人気の景観を最も堪能できるのは対岸の高層ホテルSwissotel The Stamford 70Fのフレンチテイストのお洒落なレストランSKAIだ。夕焼けを眺めながらのシャンパーニュは最高!伊東豊雄氏設計のVivo Cityや黒川紀章氏設計のアジア最大観覧車など見どころ建造物も多いが、煙草やガムが罰金になる国ならではの美しい植物園やセントーサ島の放し飼いチョウチョ園も楽しい。一度は食べておきたい蟹チリソースChili Crabはジャンボシーフードなど海鮮専門店のマイルドな味付けが無難。疲れたらKenko Wellness SpaのDocter Fishに足の角質をプチプチ突っついてもらうと気持ちいい!or 気持ち悪い??
タイ プーケット Phuket
タイで気軽に遊べるリゾートの定番はプーケット。未経験でもカナヅチでもCORAL ISLANDに行けば、ヘルパー付パラセーリングで大海原の空中散歩を楽しめる。ビーチで日焼けするビキニ美女を眺め、癒しの森のカナシィアスパCannaceae Spaで体をほぐし、さあ夕方からは元気もりもりタイ料理…目指すはKaronカロンビーチの緑に囲まれた岩山の名店、その名もOn the Rockオンザロック。サービススタッフは素朴でかわいいしシーフードのサラダもよし、グリーンカレーも綺麗な盛り付けでポメロ(ザボン)に盛られたチャーハンは芸術品…辛いだけがタイ料理じゃない!と納得できる。ライブ演奏付きレストランTwo Chefsの向かいにある洋品店New Star Fashionで上質のタイコットン生地を選んで2色コンビなどユニークなオリジナルデザインのシャツを安くて早くて上手い仕立てでオーダーメイドするのも、中華西洋折衷の歴史邸宅Chin Pracha Houseで華僑気分のコスプレ撮影するのも、よい記念になるオススメ体験だ。
ベトナム ハノイ Hanoi
ベトナム通貨は1万ドンが50円くらいなので両替するとポケットがパンパンになってしまうが、その紙幣の顔は全て建国の父ホーチミン。ベトナム統一を確信しつつ1969年に急逝した「ホーおじさん」が、民衆に愛されたお姿のままガラスケースに冷凍安置されている記念廟は必見。スマホなど全ての手荷物を預け、心の中で合掌しながら静かに立ち止まらず通過するが、並ばずに入れるガイド付ツアーが無難。ショップに並ぶ戦時ポスターで歴史を辿るのも一興。三輪の人力車シクロ(フランス語cyclo)に乗れば、自転車いっぱいの花売りや天秤棒を担いだ野菜売りを何気なく撮影できるが、空気が悪いのでマスクは必携。人気のハロン湾はハノイから専用車で2時間以上掛るので日帰りよりは一泊して新鮮なエビや貝を堪能しないと勿体ない。湾の守護神の龍(ロン)に因んで辰年の新年を迎えるカウントダウンクルーズの船上デッキでサプライズプロポーズすれば幸せな結婚間違いなしと言う新しい伝説も生まれたそうだ。お土産には帰国後着る機会のないアオザイよりアート感覚溢れる漆絵がオススメ。
ベトナム ホーチミン Ho Chi Min
ミュージカル「ミスサイゴン」最大の見せ場であるヘリコプター脱出シーンのとおり1975年に南ベトナムの首都サイゴンは陥落し、北ベトナム建国の父でありフランス・アメリカとの戦いを勝利に導いた英雄の名を冠してホーチミン市と呼ばれることになった。戦車や地下トンネルなどの戦跡の傍らで街は日々高度成長…急速に増殖中のセレブマダム御用達のDong Phoはさすがの美食処。どうしてホーチミンでフエ料理?なんてことは気にしないで、数々の逸品が食べやすくお洒落に盛り付けられた前菜からデザートまでをゆっくり楽しもう。街中のお手軽エステSenso Spaで顔と体をシェイプアップし、コミカルで素朴な水中人形劇を見れば心も癒される。定番ツアーの「メコン河クルーズ」もバカにしないで一度は行ってみよう。新鮮そのもののトロピカルフルーツとスラリとしたアオザイ美女が笑顔で迎えてくれる。ただしお腹の心配な人はココナツジュースの飲み過ぎと河の水しぶきにも気を付けた方がよい。
ベトナム ニャチャン Nya Trang
ホーチミン市から飛行機で1時間、ベトナム南部のリゾート、白砂のビーチとシーフードの街ニャチャンに泊まるならホテルIntercontinental Nya Trangに限る。なぜなら建物内に素材の良さと確かな調理で評判のレストランCosta Seafoodがあり、清潔な部屋は快適そのものでリフレッシュするには申し分ない。マリンスポーツに縁がなくても、海岸に点在するストレッチマシンと散歩で軽く運動したら、ちょっと足を延ばして海上ゴンドラでVinpearl Landまで浮遊して童心に帰るもよし、卵に拘ったオブジェが満載のユニークなテーマパーク100 EGG で名物の卵型の泥風呂とハーブ風呂で全身スベスベになる体験もよし、シヴァ神を祭る8-9世紀のチャンバ遺跡で素朴な民族舞踊を見るもよし。定番の生春巻きやフォーはどこでも美味しいが、ナイトマーケット探訪を兼ねて中心街まで歩けば、何時でも賑わうGalangalかCHOPSTICKSで豊富な野菜と魚介メニューをアレコレ気軽に楽しむことができる。