アテネ Athens
3500年の歴史…古代ギリシャ文明の中心…繁栄したポリス都市国家…デモクラシー民主政の起源…ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか？…アクロポリスの丘…パルテノン神殿…近代オリンピック発祥の地。アテネは何処を歩いても街中が遺跡だから見どころが多過ぎて足腰も眼も頭もクタクタになるが、幸いなことに気軽に摘める美味しい焼きイカと仔羊のカバブならこれまた何処でも食べられるので、ギリシャワインを片手に元気回復できる。インディージョーンズのテーマを思い浮かべながら国立考古学博物館で暫し宝探しの模擬体験…有名な黄金のマスクやブロンズ像、美術壺もさることながら、生身よりもセクシーなイケメンマッチョのプリプリオシリは感動的、さらに前面に回れば品格整った男性シンボルも拝謁できる。本物の美形に触れた後は本物の美食を求めて、伝統を守りながら斬新さを加味した老舗レストラン17（Decaeptaデカエプタ）まで歩こう。丸いピーマンの詰め物にも何となく彫刻肉体美の余韻を感じてしまうところがアテネ的で嬉しい。
サントリーニ島 Santolini 夕陽＆美食
世界一の夕陽！とか、愛の成就する夕陽！といわれる絶景スポットは世界いたるところにあるが、群を抜いて人気ナンバーワンはサントリーニ北端イアOiaの古城要塞と風車の街並みから見るエーゲ海に沈む夕陽で間違いない。言い伝えを信じてこの瞬間にプロポーズしたカップルは抱き合ったまま朝を迎えそうな気配だ。その昔、ジュディオングのガッチャマンを凌ぐ羽根衣装とハミングに魅せられてしまったオバサンも、高橋真梨子のハスキーな吐息を思い浮かべ頬を桃色に染めたオジサンも、この夕陽の前ではカラオケを忘れて暫し唖然とするしかないが、ポカンと口をあけて眺めていると喉がカラカラになるので急いで海の色に染まるギリシャのワインを飲みに行こう！どこも郷土色満点だが、見晴らしのいい席で自慢の魚介グリルを楽しめるSkalaと、落ち着いた雰囲気でワインのラインナップも充実しているレストランバー1800なら上機嫌で帰路に着くことができる。酔った勢いで色っぽいディスプレーのジュエリーショップでプレゼントを買うのも悪くない。
サントリーニ島 Santolini ロバ＆美食
アテネからサントリーニ島までは50分のフライトが便利だが時間に余裕のある人はミコノス島経由の船旅も楽しいだろう。島の玄関港Old Portから遥か断崖絶壁の上にある賑わいの街フィラFiraへのアプローチは半端ではなく、ゴンドラも利用できるが旅情を感じる名物のロバに跨って揺られて登るのも悪くない…ただし怖がってしがみついているとオシリの皮を擦りむく悲劇に遭遇する。さて眼下のエーゲ海の絶景に相応しい絶品の海鮮リゾットを味わいたいと思ったらFiraの隣町フィロステファニーFirostefaniの眺望レストランLa Maisonラメゾンまで歩こう。かつてギリシャ文明は燃料のために樹木を伐採し過ぎて衰退したとも言われるほど島の緑は少ないが、それでも白壁を引き立てるブーゲンビリアはどこにいても目にすることができ、ロマンティックな教会では毎日のように永遠の愛を誓う口づけが交わされている。ハネムーンカップル同士が狭い路地ですれ違うことも多いが、決してお互いを見比べたり品定めしないことが平和を維持する秘訣だと思う。
サントリーニ島 Santolini エーゲ海＆美食
憧れのギリシャ！そしてエーゲ海…と聞くだけでも夢の世界だが、サントリーニ島…となるとイメージは天国に近い。中でも北部地区イアOiaの最高級ホテルKatikiesカティキエスは正真正銘の極楽である。全室オーシャンビューの白亜の客室は静かで清潔ヒンヤリ快適。全員が真っ白いウェアのイケメン屈強マッチョ揃いのサービススタッフがトレイに載せた朝食を軽々担いで階段を駆け上がってくる姿は映画のロケとしか思えないが、そのまま自室のテラスに並べられた瞬間に感動は頂点に達する。さらに海と空と一体になったプールに身を浮かべれば気分は天空の露天風呂！一日中ホテルに居ても十分楽しいが、眼下に広がる大海原に出て見たくなったらCardera Yochtingのゴージャスなクルーズ体験がイチオシ…エビや貝のシーフードグリルとギリシャサラダのランチビュッフェ付きで火山地帯カルデラの温泉海水浴場まで連れて行ってくれる。デッキから眺める濃紺の海と赤壁の島肌と純白の家々のコントラストは美しいが見つめ過ぎると目に焼き付くので要注意。
カディス Cadis Jarez
スペインで一番古い港と言われるカディスCadisはフェニキア交易やコロンブスの船出で知られる落ち着いた古都。のどかな雰囲気の街中には何故か並んで双子用バギーを押すママ友の集まりが目につく。空と同化する海岸線を眺めながらビーチで遊ぶもよし、湾内遊覧クルーズに乗って大型帆船の通過でベイブリッジが開閉する珍しい光景に遭遇するもよし、とにかく一味違う海の青さを堪能したら何はさておきタパスバーTapas bar Lacandelaに直行しよう！イワシ、タコ、エビ、マッシュルーム、コロッケなど我々日本人好みの「美味しいものをチョットずつ」つまみながらのワイン三昧に幸せは絶頂を迎える。朝まで飲みたいところだが翌日のために体力を温存し、近郊のへレスすなわちシェリー酒で名高いヘレスデラフロンテーラJarez de la Fronteraにもぜひ足を延ばそう！赤い帽子の陽気なTioPepeオジサンや黒マントの怪人Sandemanのワイナリー見学は何処もたっぷり美味しい試飲付きなのでハシゴすると足元が覚束なくなるので要注意。
ロンダ Ronda
タホ渓谷に切り立つ標高差750mの断崖絶壁の街ロンダ。新市街と旧市街を結ぶヌエボ橋の高さは98m。この雄大かつ悪魔的景観を一望する絶景スポットCasa Don Bosco聖職者ボスコの家は19～20世紀に建てられたサレジオ会の保養所で、本人が住むことはなかったそうだがカラフルなタイル装飾や溢れる緑の植栽と白壁のコントラストが美しい。この不便極まりない街を更に有名にしているのはスペイン最古の闘牛場…1785年に当時の最高スターを招いてコケラ落とし公演をしたという2階建て円形アーケードのステージは現存する闘牛文化財で最も美しいと言われる。付帯の博物館に展示されているゴヤの版画に始まる闘牛を描いた有名画家の作品やピカソなどの暦年ポスターは一見の価値あり。おまけに17世紀の宮殿を改装した崖っぷちホテルMonteriloモンテリオの優雅なレストランAlbacaraアルバカラのガスパッチョやラビオリは何処までもカラフルで盛り付けも洗練されていて味も最高と来るから堪らない…本当にびっくり仰天の不思議な街だ！
ベアナビス Benhavis
マラガからマルベーリャを経てジブラルタルに向かう地中海街道には対岸のアフリカ大陸を間近に眺めるビーチもあり、1年のうち320日は晴と言う天気を生かしたメガソーラーや強い風を生かした風力発電用プロペラが活躍しているが、かつて風車を巨人と信じ愛馬ロシナンテと共に戦いを挑んだ老英雄ドンキホーテも今や、閑静な保養地Benhavisベナアヴィスのお洒落なリゾートホテルAmanhavisエーメンヘイビスの屋上で地球環境を守るべく天空の見張り役を務めている。ここではエキゾチックなイスラム情緒を満喫しながらも、アラブの王スルタン、探検家コロンブス、天文学者などの気分に浸れる趣向を凝らした部屋をチョイスして泊まることができる。朝夕問わずカラフルな食器に囲まれる中庭での食事は気分最高だが、特に地産地消の野菜たっぷりサラダにイベリコポークやアンダルシア地方の特色ある魚介料理などを自由にチョイスできるプリフィックススタイルのディナーは楽し過ぎて！美味し過ぎて！誰しも時を忘れてしまうに違いない。
