岡光彦のMy Happy Restaurant世界あの街この店

ヨーロッパ・アジアの楽しく美味しい街ある記

ブーズベイBoothbay メイン州 アメリカ

アメリ東海岸カナダ寄りの街ブーズベイには、農薬による環境破壊と健康被害にいち早く警鐘を鳴らしたRachel Carson女史が海辺と森の自然観察を楽しみながら晩年を過ごし「ある秋の嵐の夜、わたしは一歳八カ月になったばかりの甥のロジャーを毛布にくるんで、雨の降る暗闇のなかを海岸におりていきました」で始まり「善良なる妖精に子どもたちに生涯消えることにない神秘さや不思議さに目を見張る感性を授けて欲しい」という願いを込めて執筆したThe Sense of Wonderゆかりの別荘が残っている。環境問題に取り組む人々にとっては聖地だが、田舎町への来訪者は少なく街角の記念碑も見落としてしまいそう。静かな入り江の漁村でひときわ目に着く看板はレッドロブスターの名で日本でもお馴染みのメイン州特産の大エビ!海水でボイルするか半割にしてグリルで焼いてレモンとマヨネーズだけの味付けだが、アメリカンフードとしては最高だ。皿の上と水槽で泳ぐ個体を観察しながら食べると「いただきます」と言う言葉が「命を頂戴する」意味だと納得できる。

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Rachel Carson 記念碑 街の一般道にある

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The Sense of Wonder(上藤恵子訳)

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Rachel Carsonが晩年までThe Sense of Wonderを執筆した別荘

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甥のロジャーと一緒に歩いた海岸

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Boothbay港

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お土産用のガラスのレッドロブスター